☆ー目次ー☆
1,第8話解説:『さくらのライバル、登場!』
第8話[Aパート]さくらが奇妙な夢を見ている場面から物語は始まります。夢の中で、さくらは東京タワーの見える向い側の屋上のビルの場所に立っており、東京タワーは青い光に包まれ,,,、剣を持つ謎の人物が変わって立っています。目覚めたさくらは、夢の内容が頭から離れず、ずっと心に引っかかっていました。
学校に行くと、新しいクラスメイトの李小狼(リ・シャオラン)が転校してきました。彼は香港から来た少年です。さくらに対して冷たい態度を取る小狼ですが、彼は、さくらがクロウカードの持ち主であることを知り、カードを強引に奪おうとします。
謎の転校生と予知夢
2,物語を彩る李小狼の冷徹な態度
3,知世の助けと桃矢の介入
さくらの危機を救う瞬間
小狼に学校の裏側へ、さくらは誘われました。
さくらは戸惑いながら答えます。「これは私の問題よ。カードはケロちゃんとの約束で、絶対に守るって決めたの!」
小狼は冷たく返します。「お前には関係ない。残りのカードは俺が探す。」そう言って、彼はさくらを突き飛ばし、さくらは転びそうになりながらも、ポケットにあるカードを守ろうと必死です。
小狼はそのポケットを指差しながら、「そのポケットに何があるんだ!」と詰め寄ります。彼は強引にカードを奪おうとしますが、偶然にも、知世ちゃんが通りかかりました。
知世「さくらちゃん!」
友枝小学校は、隣接する中学校と金網1枚で隔てられているだけです。さくらの兄、桃矢もこの異変に気付き、
桃矢「てめえ!うちの妹に何しやがる!」金網を乗り越えて小狼と対峙します。
小狼は中国拳法の構えを取りますが、桃矢は冷静に言います。「見たことのない構えだな。中国拳法か?」二人の間には緊張が走り、息をのむ対決の瞬間が訪れます。
[Bパート]もう一人、遅れて中学校側の校内からすごいダッシュで金網を乗り越えてきた少年、それは雪兎の姿でした、雪兎さんは「美味しい肉まん丁度5つあるんだよ。」
小狼は何故か、雪兎の姿に照れくさくなり慌てながら、後ずさりをし、そして転び、その場から慌てて逃げ出しました。さくらたちは、ポカーンとし、さくらとカードの危機は免れました。
利香ちゃんの寄り道とさくらの赤面、知世のひそかな応援
下校の帰り、利香ちゃんは寄り道のため普段と違う方向で帰り、さくら達にさよならをしました。
さくら「利香ちゃんの家、あっちじゃなかったよね?」
知世「これからプレゼントを買いに行かれるそうですわ。誕生日ですし。さくらちゃんもファイトですわ。」ご機嫌な知世ちゃん、赤くなるさくらでした。
知世は、小狼について「ケロちゃんに聞きました?」
さくら「一度寝るとなかなか起きないタイプなの。」携帯電話はお留守番でした。
4,クロウ・リードの魔術の謎に迫る
激しい雷鳴の中で:さくらと知世突然、空が暗くなり、雷鳴が轟き始めました。さくらと知世は、急な悪天候の変化に驚き、近くのペンギン公園のすべり台の下に駆け込みました。彼女たちはそこで、激しい雷鳴とともにゲリラ豪雨を避けようとし,雷の音は、まるで大地を引き裂くように激しく鳴り響き、雷は、地にほとばしるように暴れましたが、雨は降りませんでした。その恐ろしさにさくらと知世は身を縮めながら、雷が過ぎ去るのをじっと待ちました。
雷鳴はやがて収まり、厚い雲が切れて青空が広がり始めました。太陽が顔を出し、暗闇を追い払うように光を差し込ませました。さくらと知世は、ようやく安心してすべり台の外に出ると、穏やかな日差しの中で少しホッとした表情を見せました。
ケロちゃんの秘密:クロウ・リードと李小狼の謎
帰宅したさくらは、部屋でぐっすり眠っているケロちゃんを見つけ、起こそうと何度か体をさすってみましたが、ケロちゃんは一向に目を覚ましませんので、仕方なくさくらは耳元で大きな声で「ケロちゃん!」と、叫びました。
ようやく目を覚ましたケロちゃんは、少し眠そうに体を伸ばしながら「何や、さくら?」
さくらは今日、色々大変だったことを伝え、李小狼について「ケロちゃん、小狼くんのこと、何か知ってる?」と訪ねました。
ケロちゃんはうなずきながら、「ああ、それは遠い親戚の李家の人間やな」と答えました。「ワイのご主人、クロウ・リードやな、おとうさんがイギリス人で、おかあさんが中国人やったんや」と、ケロちゃんはさらに続け「クロウ・リードが使ってた魔術は、西洋の魔術と東洋の魔術が混ざってるのが多いんや。さくらが魔法を使うときに出現する魔法陣にも、英語と漢字が混ざっとるやろ?」
さくらはうなずき、ケロちゃんの話を聞き入っていました。「そうだったんだ…クロウさんって、本当にすごい魔術師だったんだね」
ケロちゃんは誇らしげにうなずき、「せやな、クロウ・リードは新しい魔術を生み出した、並みの魔術師やなかったからな」と言いました。さくらは、ケロちゃんの説明に感心しながら、クロウ・リードの偉大さに思いを馳せました。
「ま、本人はいろいろ問題あったけどな…。」
呟いたケロちゃんは、さらに李家の説明を続ける。
李家は中国で有名な道士の家系で、李小狼はクロウ・リードの遠い親戚筋に当たる者と説明しました。
それを聞いたさくらは、クロウカードを小狼に渡した方がよかったのではないかと言いましたが、しかしケロちゃん曰く、クロウカードが封印されていた本を開くことが出来たさくらには、少なくとも魔力があり、クロウカードを使用する資格がある証拠、さらにこれまでクロウカードを封印したのはさくらの功績であり、カードにさくらの名前を書いている限り、クロウカードの持ち主はさくらなんやとさくらを励ました。
雷の対策:知世の準備で挑む新たな冒険
知世から携帯が鳴り「空を見てください」という一言に、さくらとケルベロスは窓の外に目を向けた。街全体が重い雲に覆われ、雷鳴が轟いている。電光が空を走り輝いていました。
「今日は雷探検の日だから。」知世はにっこりと微笑みながら言った。「感電しないために、今日はすべての服をゴム素材にしてみました。」彼女の言葉には、彼女がどれだけ準備を入念に行ったかが感じられる。
さくらは知世の配慮に感謝しながら、自分のゴム製の雨具を確認した。「これで、雷が来ても安心だね。」
雷鳴が織りなす自然のシンフォニーの中で、さくらたちは心の準備を整え、雷のほとばしりを見てケロちゃんは「これは、サンダーや。」と言い、クロウカードが、今回の悪天候の原因だったようです。
『雷(サンダー)』との対決: 小狼の助言
さくらは『(翔)フライ』のカードの力を使い、空高く舞い上がっていった。
ケロちゃん「さくら、あの羅針盤のこと、覚えているか?」
「ええ、確か小狼くんが使っていたものよね。でも、それがどうかしたの?」
「羅針盤は母親の実家に置いてきたとクロウが言ってた。」とケロちゃんは、そう話した。
「よし!小僧もサンダーを察知してやってくるかもしれない」
「その前に、カードを捕まえてしまおうやないか!」とケロちゃんは言いました。
「うん!頑張る!」とさくらは答えた。
ケロちゃんは『(雷)サンダー』のカードをどうやって元の姿に戻せるかに思い悩んでいた、
空中での「雷」の攻撃を避けるために、『(跳)ジャンプ』のカードを使い、さくらは次々と攻撃をかわしていく。まるで蝶のように、そして素早く移動しながら、彼女はついに小学校の時計塔へと辿り着いた。
「サンダーの元の形って、何なの?」とさくらはケロちゃんに聞いた。
その時、近くから冷たい声が響いた。「そんなことも知らないのか。」
驚きとともにさくらが声の方を振り返ると、そこには式服を着た小狼が、静かに時計塔の上に佇んでいた。
「李くん!」さくらは驚きの声で彼の名前を呼んだ。
雷帝の降臨:小狼とさくらの共闘
小狼はさくらの方を見ることなく、剣を構える。
「雷帝招来、急々如律令!」(らいていしょうらい、きゅうきゅうにょりつりょう)
呪文を唱えた後、大きく剣を振り下ろす。
すると、電撃が雷の化身に向かって一直線に飛んでいった。墜落した雷の化身を追いかける小狼を見て、さくらはその光景が自分の夢と一致していることに気づいた。
「夢と一緒,,,。」
雷の化身は、元の姿である雷獣に戻っていた。さくらは、風のカードを使おうと考えたが、小狼に「馬鹿!ウィンディじゃサンダーに対抗出来ないぞ。」
さくら「ウィンディで縛ってつかまえたカードもあるし。」
ケロちゃん「わいは、関西に長くいたから、アホは許せても馬鹿は辛抱できんわ。」
「シャドウのカードは持っているか?」と尋ねられた。
突然の質問に驚きながらも、さくらは素直に頷いた。小狼は、剣で「急々如律令!」と呪文を唱え、雷獣との間合いの距離を取りました。
小狼「今だ!」 さくら「シャドウ!!」
さくらが影のカードを使うと、黒い影が雷を包み込み、捕らえた。
「汝のあるべき姿に戻れ、クロウカード!」
小狼の辛辣な評価とケロちゃんの奮闘
封印に成功したさくらがクロウカードを手に取ると、小狼は呆れた声で言った。「それが、封印の杖か?しかし、本当に何も知らないんだな。」
さくらが落ち込みそうになると、ケロちゃんが前に出て小狼を睨みつけた。「こら!無理言うな、さくらはカード集めに、まだ日が浅いんや。」と弁護しました。
小狼「な、なんだこいつは?」さくらは「ケロちゃんよ。」びっくりした小狼は、
「こ、これが封印の獣、ケルベロス?黄金の瞳を持つ最強の守護獣,,,。」「こんなぬいぐるみ」と吐き捨てられ、また馬鹿にされ、その言葉にカッとなったケロちゃんは、我慢できずに思い切り小狼の指にガブリと噛み付いた。小狼は痛みに叫び声を上げ、ケルベロスを何とか引き離すと、「とにかくその程度の力で、クロウカードを集めるのは無理だ」と言い捨てて去って行った。
小狼の言葉に心を痛めたさくらは、クロウカードと杖を強く握りしめ、暗い表情でその場に立ち尽くしていた。知世ちゃんも駆けつけてさくらの心配をしました。
小狼の魅力
李小狼は『カードキャプターさくら』の世界で、さくらと並ぶ重要なキャラクターであり、彼の成長と変化が物語に大きな深みを与えています。
このエピソードを通じて、さくらが夢と現実の境界を超え、新たな試練に立ち向かう姿が描かれていますわ☆
これからお話する内容には、あらすじとネタバレが含まれますので、まだ見ていない方はご注意くださいませ☆」