ある条件下では可能ですが、現代人には現実的ではありません。

池谷和信氏の著書、Amazonベストセラー本ですわ。今日は少し不思議で、でもとても興味深い話をしたいと思います。

テーマは「スイカで生きる」。しかも、野生のスイカです。アフリカ・カラハリ砂漠の狩猟民族「サン族」は、野生のスイカを水源・食料として活用し池谷和信氏の著書『人間にとってスイカとは何か』では、サン族の暮らしと合わせてスイカの重要性が語られています。、過酷な環境下で生き延びてきたことが知られ描かれています。

🥥 野生のスイカで生きるとは？

• 水分補給源としての役割
  野生のスイカは水分を豊富に含み、乾燥地帯では「水がめ」として重宝されます。サン族は1日2個ほどのスイカで水分を補っていたとされます。
• 食料としての利用
  甘くはなく、苦味があるものも多いですが、果肉を煮込んで食べたり、種を石鹸代わりに使ったりと、多用途に活用されています。
• 生活必需品としての応用
  灰を混ぜて水を抽出したり、家畜の餌にしたり、料理にも使われるなど、単なる食料以上の役割を果たしています。

🌍 ただし、現代人には難しい理由

• 栄養の偏り
  野生のスイカには水分は多いものの、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルが不足しがち。長期的な健康維持には不十分です。
• 環境への適応力
  サン族は何世代にもわたってその環境に適応してきたため、現代人が同様の生活を送るのは困難です。
• 入手の安定性
  野生のスイカは自生しているとはいえ、季節や気候に左右されやすく、安定供給は難しいです。

🏜️ スイカは水がめ──カラハリの狩猟民・サン族の知恵

アフリカ南部、カラハリ砂漠。

この過酷な環境で暮らす狩猟民族「サン族」は、野生のスイカを水源として活用してきました。

サン族は1日2個ほどのスイカで水分を補い、乾季を乗り越えるそうです。

甘くはないけれど、果肉にはたっぷりの水分。まさに「水がめ」のような存在です。

🌱 食べるだけじゃない、暮らしに根ざしたスイカ文化

サン族はスイカをただ食べるだけではありません。

• 果肉は煮込んで食べる
• 種は石鹸代わりに使う
• 灰を混ぜて水を抽出する
• 家畜の餌にもなる

こうして見ると、スイカは「食料」以上の存在。

生活の知恵がぎゅっと詰まった、自然との共生の象徴なのです。

🧭 現代人がスイカだけで生きられるか？

結論から言えば、栄養面・環境面から見て、現代人には難しいでしょう。

• タンパク質や脂質が不足しがち
• 安定供給が難しい
• 過酷な環境への適応力が必要

でも、サン族の暮らしを知ることで、私たちは「生きるとは何か」「自然とどう向き合うか」を考えるきっかけをもらえる気がします。

📱 スマホの所有状況

一部のサン族はスマホや車を所有していますが、伝統的な生活を続ける人々も多く、所有率は地域や生活スタイルによって大きく異なります。

• アフリカ全体では携帯電話の普及率は高く、サハラ以南では人口の約75%がSIM接続を持っているとされます。
• サン族の中でも、都市部や観光地に近い地域に住む人々は、スマホやガラケーを使っている例もあります。
• 一方で、伝統的な狩猟採集生活を続けるサン族の多くは、スマホを持っていないか、共有して使っているケースもあるようです