☆ー目次ー☆
1,第5話解説:『さくらとパンダとかわいいお店』
「Aパート」:友枝小学校の通学路に、新しいぬいぐるみのお店「TWIN BELLS」がオープンしました。店内では、優しい店長のマキさんが開店前の準備をしていました。さくらはマキさんと少しお話をし、マキさんから「帰りにはお店の片付けも終わっているから、寄ってみてね」と誘われました。友達と一緒にお店を訪れたさくらたちが見たのは、朝と変わらず整理中の店内でした。さくらたちはマキさんのためにお店の片付けを手伝うことにしました。片付け中、ぬいぐるみが不自然に動くのを見たマキさんは、少し青ざめた表情をしていました。何とかみんなでお店の整理を終え、マキさんから紅茶を呼ばれました。その時、棚の横に積み上げられたダンボール箱からパンダのぬいぐるみが飛び出し、ちはるちゃんの足元で止まりました。皆がキョトンとしている中、マキさんは怯えていました。
しかし、ちはるちゃんはそのパンダのぬいぐるみを気に入り、購入しました。友達と一緒にちはるちゃんの家に行くと、知世ちゃんは「まるでサファリパークですわ」部屋にあるたくさんのぬいぐるみに囲まれたさくらたちは驚いていました。
ちはるちゃんは、「リビングにもっと大きなぬいぐるみがあるから見せてあげる」と言って、みんなを連れて部屋を出ました。しかし、その瞬間、ちはるちゃんの部屋から物音が聞こえ、不自然に思ったさくらたちは部屋に戻ってみました。すると、窓ガラスが開いていて、パンダのぬいぐるみがなくなっていました。
知世ちゃん「物音してすぐ駆けつけたのに変ですわ。」
次の日、
さくら:「ちはるちゃん、かわいそう。早く犯人が捕まるといいね。」
知世ちゃん:「指紋どころか、何の痕跡も残ってなかったんですって。」
知世ちゃんは少し考え込んでから言いました。
「実は、気になる話を聞いたの。母にちはるちゃんの件を話したら、『買い物をすると災いが起きるお店がある』って言ってたの。」
さくら:「まさか、泥棒に入られるとか?それって、マキさんのお店のこと?」
知世ちゃん:「そこまでは分からないけど、なんだか気になるわね。」
2,マキさんの過去と再び現れたパンダぬいぐるみ:さくらと知世の決意
さくらと知世ちゃんは、学校の帰りに「TWIN BELLS」を訪ねました。すると、ぬいぐるみの陳列の中に、ちはるちゃんが買ったはずのパンダのぬいぐるみを見つけました。マキさんは困惑しながら言いました。
「まただわ。前の街でも、同じことが何回も続いていたの。私のお店で買い物をすると泥棒に入られるとか、私が犯人だと疑われたりして……もうやめようかしら。」悲しむマキさんに、知世ちゃんは言いました。
「もったいないですわ。こんなに素敵なお店なのに。」
その後、マキさんは婚約者の話をさくらたちに話をしてくれました。
「彼はデザイナーをしていたの。でも、事故で亡くなって、彼はぬいぐるみが大好きで、自分がデザインしたぬいぐるみを自分のお店で売りたいと言っていたの……」
さくらと知世ちゃんは、マキさんの悲しみを感じながら、その夢を支えたいと強く思いました。
「やめたら彼、悲しむよね。でももう・・」
3,『ジャンプ』の正体とマキさんの驚愕
「Bパート」知世ちゃんは、夜にマキさんのお店を訪ね、先日の紅茶の作り方を教えてもらいながら時間を稼ぎます。その間に、さくらたちは何か奇妙なことが起きているのではないかと疑い、クロウカードが関わっているのではないかと考えます。さくらとケロちゃんはこっそりとお店に忍び込み、さくらが手にしたぬいぐるみが動き出し、異的な跳躍力で店内を跳び回り、その瞬間を目撃します。ケロちゃんは、「あれは、『「跳」ジャンプ(THE JUMP)』のクロウカードや」と言い、兎のぬいぐるみが店の窓ガラスを割り外へ逃げ出し、お店の他のぬいぐるみも兎の魔力で後を追うように飛び出しました。本体は体がピンクで目つきの悪い、兎でした。と同時に、『(跳)ジャンプ』がぬいぐるみの中に入りイタズラをしていたクロウカードだったことも分かりました。
マキさんも割れたガラスの音で、びっくりしお店の中を見て、「これは・・」と青ざめました。
クロウカード『(跳)ジャンプ』との戦い
さくらは懸命に追いかけ『(跳)ジャンプ』を捕まえたものの、そのままものすごい跳躍力を生かし空高く飛び、さくらも「ほえええ〜」と、ビックリしながら友枝町が一望出来るくらいの夜空へ高く連れて行かれてしまいました。さくらは思わず手を『(跳)ジャンプ』から離し、さくらは地上に落ちていきます。服の色のせいか、その姿はまるでラピュタのシーンのように落ちながらのレリーズは見事で、魔法陣が上側に現れるのもかっこいいです。
「契約の元、さくらが命じる。レリーズ!!」
『(翔)フライTHE FLY』のカードのおかげで助かり、素早さでは『(跳)ジャンプ』に及びませんでした。そこでさくらは、「樹々よ!緑に覆い茂り、我の助けとなれ!」。『(樹)ウッドTHE WOOD』の力を使い、『(跳)ジャンプ』を囲もうと試みます。しかし、『(樹)ウッド』の枝を突き破り、ペンギン公園にたどり着きます。『(跳)ジャンプ』は他のぬいぐるみと合体し巨大化、まさに巨大怪獣そのものです。
巨大怪獣となった『(跳)ジャンプ』は、どこかトトロのように可愛らしく見えますが、さくらを追い詰めます。
『(跳)ジャンプ』は大きな迫力のある遠吠えのつもりですが、聞く側のそれは、かわいい吠え方でした。しかし、巨大化しすぎた原因で足元がつまずき『(跳)ジャンプ』は勝手に転び、再びバラバラのぬいぐるみになり本体は気絶していたので、呆気なくそのまま封印成功することが出来、こうして、さくらは『(跳)ジャンプ』のクロウカードを手に入れることに成功しました。
知世ちゃんも途中からビデオを回す事ができ、さくらちゃんの勇姿をビデオに収めることが出来、大満足でした。
この一件で、マキさんのお店の不思議な現象も解決し、安心したさくらと友達は、千春ちゃんがパンダのぬいぐるみを手に入れたことを祝って、一緒に楽しい時間を過ごしました。
友枝小学校の通学路にある「TWIN BELLS」は、平和なお店となり、さくらたちは笑顔で通い続けるのでしたわ☆